介護産業にロボット導入の流れがあるのはご存知でしょうが...
ケアプランもロボット(人工知能・AI)が作る時代が来た?




10月7日付け日本経済新聞・電子版から興味深い記事を紹介します。


セントケア、介護にAI 最適プランを自動作成
2016/10/7 0:45日本経済新聞 電子版

 介護大手のセントケア・ホールディングは介護現場で人工知能(AI)を導入する。技術を持つ米ベンチャー企業と組み、要介護者の体調や症状に合った介護サービス計画を自動で作成できるシステムを開発。質の高い計画をこれまでの半分の時間でできるようにする。生産性を高め深刻な人手不足を緩和するとともに、要介護者に最適なプランを提案する体制を整える。

 介護保険制度では、要介護者の状況にあわせケアマネジャーが介護サービス計画(ケアプラン)を作成している。症状や同居家族の状況などを調べたうえで、決められた利用限度額に収まるように訪問介護やデイサービスなどを組み合わせる。

 ケアマネジャーは1人で30~40人程度を担当するのが一般的。ケアプランをつくる時間だけで月40時間と、労働時間の約2割に相当することもあるという。加えて、ケアマネジャーによってプランの質にばらつきが出てしまう課題もあった。

 セントケアは米シリコンバレーのアクティビティ・レコグニションが持つAIを利用。過去に介護サービスを受けた1000人以上の体調などを約400項目にまとめるとともに、実際に作成したプランをはじめとするデータをAIに学習させる。そのうえで要介護者の優先すべきサービスを決めながら、最適なプランをつくり上げる。

 ケアマネジャーの個人差が少なくなるとともに、プラン策定の時間は半減できるとしている。空いた時間で高齢者との面談を増やしてもらうなど、サービスの質向上につなげる考えだ。来年1月から首都圏を含む複数の自治体で実証研究を始め、AIがつくったプランの質を検証。数年内の事業化を目指す。

 労働集約型でかつ体力が求められることもあり、介護職場は慢性的な人材不足になっている。厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、介護サービス職(パート含む)の有効求人倍率は8月時点で3.14倍。全体平均(1.22倍)を大きく上回っている。

 このため、事業者はIT(情報技術)を活用し、業務の効率化などを進めている。オリックス・リビング(東京・港)は有料老人ホームにセンサーを設置し、入居者が起き上がった場合に職員に配布したタブレットに警告を送るシステムを導入。メディカル・ケア・サービス(さいたま市)は12月にも、グループホームで入居者が眠っているかを確認できるセンサーを設置する。


現場で書類作成業務に忙殺されるケアマネジャーにとっては朗報のように聞こえますが...
現役のケアマネジャーの立場から異議ありです!

といっても全面的に否定するものではありません。
細かいアセスメントから自動的にニーズが抽出され必要なサービスを想定できる-これはとても良いことだと思います。実際のケアプラン作成において相当な時間短縮を図ることができます。

しかし

ケアプランには「人としての視点」が必要です。ロボットに共感的受容ができますか?

「確かに、質の悪いケアマネジャーはいる。ロボットが作ったほうがマシ」

と言われるかもしれませんが

このシステムが普及すると、ケアプランを全てロボットが作成しケアマネは交付するだけになってしまうことが目に見えるようです。ケアマネなんて誰でも出来る、資格なんて名ばかりになってしまう...

これでは平均的なプランを作成できても質の高いプランは作成できないと考えます。
質の高いプランには人としての視点が不可欠だからです。

でも、もしかして将来は
人間的な共感的受容のできる人工知能が開発されるかも....
そうなると
ケアマネジャーは本当に必要なくなるかもしれないですね.....
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